私たちの使う言語は、思考や知覚にどのような影響を与えるのでしょうか?
普段使う言語(母語)が違ければ、空の色も違って見えるのでしょうか?
言語学者のガイ・ドッチャーは本著で、色の知覚・空間把握間隔・言語の性別(男性名詞や女性名詞等)の実例を取り上げながら、言語は思考や知覚を決定づける(限定する)ものではないが、我々は母語というレンズ、つまり色メガネをかけて世界を認知していることを検証していきます。
私たちは、言語(母語)をあまりにも当たり前に使っているので、自分が母語から作られた色メガネを掛けていることに全く気付いていません。
自分が掛けている、その存在が見えない色メガネとは一体どのようなものなのでしょうか。
この本だ読んだ後、自分の掛けている色メガネの存在に初めて気付き驚く人もいるでしょう。
原著:
Guy Deutscher
Arrow Books
2011-02-01