われわれはすぐにステレオタイプ的な思考に陥りがちです。
ステレオタイプ的な思考というのはたとえば、
「若者は覇気がない」
「オジサンは頭が固い」
などというパターン化された思考のことです。
人間はステレオタイプ的な思考に陥ると、物事の認識の仕方もステレオタイプ化して
多くのことを見落としてしまいます。
さきほどの例でいえば、覇気のある若者がいても気づかなかったり
頭の柔らかいオジサンに気づかなかったりします。
もちろん物事を認識する上である程度抽象化することは必要ですが
それによって見えなくなってしまうものがあることに注意しましょう。
ステレオタイプ的な思考は自分にも向けられています。
たとえば自分の過去の経験を抽象化して
「自分はモテない」「自分は頭が悪い」というステレオ的な思考をやめなければ
その現状は維持され続けてしまいます。
思考の抽象度は上げればいいというものではなく、
抽象度を下げてゲシュタルトを壊すことも必要です。
われわれは、気づかないうちにたくさんのステレオタイプ的な思考をしてしまいます。
そうした思考のパターンを壊さないと現状の外側に出ることはできません。
ステレオタイプ的な思考になることは人間である以上仕方のないことですが
このことを自覚して自分の中のステレオタイプを崩し
現状を書き換えられるような思考を身に着けましょう。