錯覚の科学

錯覚の科学
クリストファー・チャブリス
文藝春秋
2011-02-04


15年程前、二人の心理学者がハーバード大学心理学部の授業で簡単な実験をしました。

その実験は心理学界で大きな注目を浴び、教科書に載り、世界各地の心理学入門の授業で教えられるようになり、メディアでも広く紹介されるなど、心理学の歴史を塗り替えたものとなりました。

その心理学実験が注目を集めたのは、私たちが世界をどのように見ているか(あるいは見ていないか)について、意表をつくと同時に奥の深い方法で示して見せたからでした。

その内容はコーチングを学ぶ際にも大切なものとして教えられています。
(その実験が何だったのかは、ここではあえて種明かしをしません)

本著は、その実験を行った二人によって書かれたものです。
(その実験が何だったのかも本著に書かれています)

著者達は、脳科学の通説を覆す徹底的な追試実験を行い、私たちの持つ様々な錯覚について明らかにしていきます。

錯覚には、注意の錯覚、記憶の錯覚、自信の錯覚、知識の錯覚、原因の錯覚、可能性の錯覚など沢山のものがあります。

それらの錯覚は日常生活に非常に大きな影響を与えていますが、私たちはそれに気づくことは非常に稀です。

本著を通じて、日常的な錯覚についての理解が深まれば、世界をこれまでとは違った目で眺めることができるはずです。

原著:


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