思い違いはなぜ起こるのでしょうか?
私たちは日々無意識に膨大な選択をしていますが、
その一つひとつの選択を吟味して意思決定しているわけではありません。
複雑な問題も、経験則に基づいて思考をショートカットして、
判断の時間を短縮したり、それに掛かる労力を省力化しています。
その経験則は役に立つことも多いですが、必ずしもそれが正しいわけではなく、
判断結果に一定のバイアス(偏り)を含んでいるため思い違いが起きる原因にもなります。
その認知的な経験則を「ヒューリスティック」といいます。
その「ヒューリスティック」についての多くの興味深い事例と世界の最新研究をもとに
「20の法則」として濃縮して紹介した本が『思い違いの法則』です。
思い違いを無くすための第一歩は、選択する際にヒューリスティックを意識に上げること。
自分が自分の脳に騙されて思い違いを起こさないため、
そしてヒューリスティックを逆手にとって他人が自分に思い違いを起こさせ
利用してくることを防ぐためにも「ヒューリスティック」を学ぶことは意味があると思います。
原著: