人を騙して唯一喜ばれる職業といえばマジシャンではないでしょうか。
マジシャンは私たちを完璧にだますことで楽しみを与えてくれます。
ではなぜ私たちはいとも簡単にマジシャンに騙されてしまうのでしょうか。
本書はその謎を解くために、気鋭の神経科学者2人が実際にマジシャンに弟子入りし、
マジックを通して認知科学実験を敢行した脳科学ノンフィクションです。
今のように認知科学が進展するずっと前から、マジシャンは人間の認知の仕組みや脳機能について独自に研究を重ねて、私たちを巧みにだます技を磨いてきました。
本書では、そのマジシャンの巧みな技を通じて私たちの持つ錯覚の不思議について楽しく知ることができます。
今まで通りマジシャンに騙されたければ「ネタバレ注意!手品の種明かしおよび脳メカニズムの説明あり!」
と書かれた箇所は飛ばした方がいいかもしれません。
でもきっとネタを知ったとしても、マジシャンはさらにその裏をかいて私たちを巧みにだまして、驚かし、そして楽しませてくれるはずです。
原著: