将棋の羽生善治9段が6月16日に行われた順位戦B級1組戦に勝利し、史上最多の公式戦通算1500勝を達成しました。その結果、日本将棋連盟が2022年4月に新設した「特別将棋栄誉敢闘賞」が贈られることになりました。
日本将棋連盟では通算勝ち数に応じて次の賞が贈られます。
・600勝 将棋栄誉賞(1984年創設)
・800勝 将棋敢闘賞(1993年創設)
・1,000勝 特別将棋栄誉賞
・1,500勝 特別将棋栄誉敢闘賞(2022年4月新設)
今まで1500勝に贈られる賞がなかったことは、その数字に達する棋士が出ることは想定していなかったからだと思います。まさに前人未到の大記録を達成したことになります。
しかし、記録を達成した羽生さんが、その記録を目指してきたのかといったら、そうではないことが彼の今までの言葉からもわかります。もっと抽象度の高いゴールを目指す中での一つの通過点であることが伝わってきます。
私たちが掲げる目標は数字に表せるようなものに偏っている可能性もあります。もし前人未到の領域の結果を出したいのであれば、数字には表せないような抽象度の高いゴールにしていくことが必要でしょう。
数字に表せないようなゴールを設定することの重要性を田島大輔が解説します。
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- 【 田島大輔の Weekly Online Coaching152】前人未到の記録を作る〜数字ではないゴール