アメリカのオリンピック水泳代表チームのコーチで、
世界トップレベルのコーチであるマーク・シューベルトと3日間行動を共にしました。
かなりたくさんの学びを得ることができたので、その一部をシェアします。
まず、私自身の成長を感じることができました。
言語、非言語問わず、マークから得ることができる情報量が多くなったのです。
マークが去年の11月くらいに来日したときにも、私はマークと会っていたのですが、
そのときとは違う気付きを得ることできました。
私自身が成長して、新しいゲシュタルトを作っているので、
以前は認識できていなかった情報も、
認識できるようになったということだと思います。
そして、マークからはコーチとしての存在感というものを感じました。
マークとは、特にコーチングについて話したというわけではなく、
セミナー前の控え室などで、たわいもない話をしただけでした。
彼はどちらかというと、自分からよくしゃべるようなタイプではなく、
穏やかな人で、相手から引き出すタイプの人です。
特に話もせず黙っているときもあります。
ただ、彼がセミナーの受講生に対して受け答えをしている姿や、
控え室での穏やかな姿を見ていると、
非常に存在感があり、安心感、安定感がある人だなと思いました。
話す言葉も、発している一言一言に乗せられている情報が違います。
同じ言葉でも、話す人によって説得力が違うのですが、
マークに言われると、なぜか納得してしまいます。
言っていること自体は、文章にしたら大したことがないかもしれませんが
そこには、それ以上の何かがあると感じました。
それはおそらく経験に裏打ちされた一流のコーチだからこそもっている、
存在感のなせるところでしょう。
苫米地英人博士も、ルー・タイスも、一流のコーチですが、
それぞれタイプが違っていて、おそらく質問に対する回答も違うと思います。
しかし、マークや博士、ルー・タイスには一流のコーチに共通する存在感があります。
それは、言語化が難しいのですが、圧倒的なエフィカシーや、
人のゴールを確信する力が並外れているということだと思います。
コーチングにおいては、技術も大事ですが、コーチ自身がどうあるか、
というのが重要になります。
コーチの存在だけで、スコトーマを外したり、
エフィカシーを上げたりできなければなりません。
また実はコーチングは、セッションの間だけコーチングしているわけではありません。
むしろ、セッションしていない間が大事です。
どういうことかというと、セッションしていないときでも、
コーチの存在を思い出すだけでコーチングされてしまうくらいの、
存在感が必要なのです。
コーチはセッションをしていないときのために、
クライアントをコーチングしているとも言えます。
それは存在感が無ければできません。
日ごろからどういうふうにマインドを使っているか
コーチである前にその人自身の人格なども非言語で伝わります。
そういったことには完璧が存在しないので、
毎日毎日成長していく必要があるのです。
私もまだまだ成長する必要があると思います。
もちろん日ごろから意識していることですが、
マークに同行した3日間で、そのことを改めて思いました。